SHIENA WORLD

COLUMN
脂質ホテル

第4章⑦炭水化物が増えた訳

18.08.08脂質ホテル

「では、少し歴史の話をしましょうか。
実は、アブラが嫌われるようになった背景は、
アメリカでの1950年代の論争にあります。

当時、アメリカの大統領の病気がきっかけで、
すでに社会問題となっていた肥満の原因は、

イギリス人科学者の糖質(砂糖)原因説と、
アメリカ人科学者の脂質原因説で、
10年に及ぶ大論争に発展、

結局、当時は脂質が原因だ
ということになったのです。

実は食品業界が資金をつぎ込み
都合の良いデーターを
使わせていたことなどが、
後年立証されたのですが、
結果的に人類を間違った方向へと
導いてしまったのです。

食品業界にとって、
糖質を支持したかった理由は、
糖は安く作ることが出来、
しかも中毒性があったからです。

以来、脂質は悪者として、
人々から避けられるようになり、
食品業界はこぞって、
低脂肪食品をつくり、

一方で、糖質、
つまり炭水化物系食品は増え続けたのです」

「そんな歴史があったんですか」


「しかし肥満は減るどころか増え続け、

今度は空前のダイエットブームとなり、
様々な「痩せることのみが目的」の情報が乱立し、
【痩せること=美容】
というイメージが定着します」

「確かに多くの人がそう思っている気がします」

「しかし、これはかなり危険な誤解で、
本来ひとがもっている
重要なパワーまでもが低下しました。

筋肉系パワーだけでなく、
集中力や感性、
責任能力や耐性や理性という
生存に必要なパワーが落ちた人が
増えてしまったのです」

「人が本来持っている重要なパワーですか」

「ダイエットの問題点は、
痩せたのではなく
【しぼんだ人】を増やしたことです。

美容の問題点は、
人としてパワーアップし、
より良い未来を手に入れるという事が、
痩せることにすり替えられている点です。

脂質を悪者にし、
カロリーを信仰する考え方がもたらした
罪な歴史です。

 

寄りみち